今回の臨床報告 麻痺や痙縮、痛み、シビレの改善例

今回の臨床報告は、もやもや病から脳出血を発症されましたIさんのお話です。

まだ20代という若さではありますが、後遺症が重く、私生活ではほとんど介助を必要としている状態です。

初診時は、意識が薄く我々からの質問に対して反応が弱く、話しかけている言葉を理解しているかどうかわからない状態でした。また痙縮が強く夜中に何度も目が覚めてしまうということでした。

一回目の治療後、筋肉の緊張が少し落ち着いたようで、三日間ぐっすり眠れたそうです。また、マッサージの先生からも「こんなに調子が良いのは初めてだ」と言われたとのことです。

一ヶ月程、治療を続けていき、漢方薬も併せて服用し始め、手足の動きは、はっきりと改善が見られてきました。

もう一つ変わった様子として、意識がはっきりし始めてきました。我々の質問に対して、即答できるようになりました。二ヶ月目くらいには、なんと一年半ぶりに「おはよう」という単語が出てきたのです。我々も驚きましたが、なによりもご両親が、大変喜んでおられました。

それからは単語数が増えてきているそうです。治療中も自宅でも、親御さんが懸命にIさんに問いかけていることが功を奏したのかもしれません。

数か月前からは、話す時、くちびるの動きもみえるようになってきました。

痙縮も改善してきて、眠りの質もさらに良くなっているようです。

これからさらに治療を続けていけば、はっきり話せる単語が増えてくるかもしれません。

また、手足の動きもより改善していけば、親御さんの介助の負担も減っていくでしょう。

もっと脳が活性化され、言葉数も増えてくれば、家族とコミュニケーションが取れやすくなるでしょう。 今後も時折改善の様子をブログに載せていきたいと思います。