今回の臨床報告 麻痺や痙縮、痛み、シビレの改善例

今回の臨床報告は、去年の1月に脳出血を発症し、右片麻痺となってしまったNさんのお話です。
初回来院時のNさんは、痙縮がとても強く、ご自身でお身体を動かすのが難しい為、筋力が弱くなり可動域も狭くなってしまっている状態でした。また、高次脳機能障害と言語障害の為、なかなかご自分の言いたいことが言えず、指差しや目で気持ちを訴えるような状態でした。気持ちも不安定なことが多く、何ともない時にご自分の意思と関係なく涙してしまうことが多いとのことでした。治療中も、初めての治療で不安が大きかったのか、私達のちょっとした問いかけにも涙してしまうことがありました。
そんなNさんですが、初回時の治療で足関節と手指関節に変化が見られ、2回目の治療にいらっしゃった時には、発語にも改善がみられていました。また、お連れ様にお話をお伺いすると、「鍼灸治療を行ったあとは、身体が柔らかくなっているし、とっさに発する言葉が、以前に比べるとスムーズになっている気がする。不安定だった感情も、以前と比べると安定してきた気がする。」とのことでした。当院では、活脳鍼で脳の血流が良くなっている状態で、川平法を応用した当院独自のリハビリも併せて行うことをお勧めしており、Nさんもそのリハビリを併せて行っています。すると先日、今までは筋肉の反応がなかなかみられなかったNさんですが、少しずつ動かし方を思い出してきたのか、肘の曲げ伸ばしが出来るようになりました。また、最近で一番嬉しかったのは、毎回治療前に「こんにちは」と挨拶をさせて頂くのですが、今まではNさんはうなずくだけの挨拶でしたが、お顔の表情も明るく「こんにちは」と言葉でお返事をして下さいました。初めて言葉で挨拶を頂いた時は、なんとも言えない気持ちで、本当に嬉しい気持ちでいっぱいになりました。こうした目に見える患者様の体調の改善は、私達の励みにもなります。これから、もっともっとNさんの笑顔に繋がるよう私達も一緒に頑張っていきたいと思います。

Nさんのように、同じご病気・同じ症状でお困りの方や、なかなか思うようにリハビリが進んでいない患者様も多くいらっしゃると思います。当院では、そういった患者様のお力に少しでもなれればと、「活脳鍼」という当院独自の鍼灸治療を行っております。その他、様々な症状でお困りの患者様にも、海外・全国からご来院頂いております。もちろん、症状の改善具合は患者様お一人お一人に個人差がございます。また、ここでご紹介させていただいているのは、私が経験した患者様の一例です。10人中10人が改善するとは言えませんが、10人中8~9人に何らかの改善がみられるのも確かです。是非参考にしていただければと思います。

何かお悩みの症状や、当院についてのご質問がございましたら、是非お気軽にりゅうえい治療院までお問い合わせ下さい。スタッフ一同、お待ちしております。