今回の臨床報告は二年半前から来院されております、Kさんのお話です。
Kさんは三年程前に狭心症の手術を受け、その後に後頭葉の脳梗塞を発症し、左同名半盲という後遺症を患いました。
週に一度のペースで来院を続けていただき、眼科医でも定期的な視野検査を受けています。
定期検査は約2,3ヶ月に一度で、その度に視野の広がりを示すデータを得られています。
昨年の5月には、さらに左視野の広がりを示しました。左半盲と診断された方が、左視野の広がりを示すのは大変なことです。半盲と診断されている方からしたら、嘘のような話と思われるでしょう。
また先日、免許更新のために、身体検査を受けたそうですが、なんと、それをパスしてしまったのです。つまり免許の更新を書き換えに行けば、車の運転をすることができるのです。
これは医者でも驚いてしまうほどの、考えられないほどの視野改善といえるでしょう。
本人も視野の広がりを実感しており、当初は奥さんと一緒にいらしておりましたが、最近は一人で当院へ通っています。初めの頃は、治療室からトイレに向かうときに、曲がり角で肩をぶつけてしまうこともありましたが、今はそのような姿を見かけなくなるようになりました。また、冗談を言うようにもなって機嫌が良い様子です。
半盲という症状は眼の病気ではなく、脳卒中などで起こる脳細胞の障害によるものです。そのため、緑内障や白内障とは違って、具体的な治療法はまだ見つかっていません。
海外では、リハビリ運動としての治療法が試みられ、改善例もあるようですが、日本の病院では何も解決策がなく、医者が手を上げてしまうような病気です。身体の現状を維持して、生活に慣れていき悪くならないように養生していくしかありません。Kさんも、実際に担当医から同じようなことを言われてしまいました。
しかし、このブログは同じような症状で悩まされている方々にとって朗報だと思います。
このブログを読んで興味を持たれた方は、ぜひ、当院の治療を受けてみてください。何かしらの変化を感じられると思います。
Kさんの症状がここまで改善できたのも、継続して治療を受けて頂いた結果でもあると思います。今後もさらなる改善を目指していきたいです。