今回の臨床報告 麻痺や痙縮、痛み、シビレの改善例

<来院までの経緯>
昨年の2月に朝起きて家事をしていたところ、徐々に体の半身に力が入らなくなっため、家族が救急車を呼び、そのまま入院。左脳に出血があるということで、手術を受けて無事退院しましたが、右半身の麻痺と言語障害が残りました。ご家族がインターネットで当院のことを知り、来院されました。

<治療前の状態>
ご家族の方に車椅子で付き添われて来院されました。ベッドへの移動時に動きは足腰がしっかりしていないため、杖をついていてもふらふらしていました。話かけると、首を横に振ったり、頷いたり、「あー」と「うん」などの単語で返事をしている状態でした。

<初回の治療>
Mさんは、鍼灸治療は初めてで、かなり緊張していらっしゃいました。治療中もご家族の方にそばについて頂き、少しでも不安なく治療ができるように注意しました。活脳鍼に併せて、麻痺のある部分にお灸を行いました。特に言語障害に効果的なツボには、お灸を特に強くすえました。Mさんはお灸にびっくりされたようで少し涙ぐんでいたようでした。

<その後の経過>
2週間に1回を目安に治療を行っています。言語障害が以前よりも改善してきており、話す言葉の内容が増え、名前や住所などはスムーズになりました。
最初は車椅子で来院されていましたが、杖で歩いて来院するようになり、ご家族も大変喜んでいらっしゃいました。リハビリにも今まで以上に熱心に取り組んでいるようです。