「活脳鍼」
誰にでもできるツボ刺激
ご家庭で出来る手足の麻痺、同名半盲、複視対策!
脳梗塞脳出血後遺症に活脳ツボ刺激!
活脳ツボ刺激はご家庭でできる脳梗塞や脳出血の後遺症対策です。その他、精神神経疾患、学習能力向上、鍛錬など、様々な分野での応用を研究しています。
脳梗塞や脳出血の後遺症を改善するために絶対必要なのはリハビリです。
しかし、効率よくリハビリができないのは脳からの命令が手足の筋肉に伝わらないからです。専門家によるリハビリを受けているときは手足がスムーズに動いても、時間とともに鈍くなってしまいます。脳からの運動をするための信号が薄れてしまうからです。
また、複視や同名半盲は効果的なリハビリ法がありません。
この対策として当院がお勧めするのが、活脳ツボ刺激です。
ご家庭で手軽にできる脳卒中の後遺症対策です。
作用機序の基本は活脳鍼です。
活脳鍼は三叉神経や顔面神経を介して脳を活性化する鍼灸治療です。
したがって、当院でのプロの治療家による施術が効果的なのは言うまでもありません。
リハビリと併用すると驚くほどリハビリの成果が上がります。
ただ、遠方や、付き添いが必要などで、定期的に来院できない方もいらっしゃいます。そのような方にお勧めするのが、活脳ツボ刺激です。
特に複視や同名半盲は適切なリハビリ法がないので、活脳鍼を受けている方が効果を持続させるために利用しています。
治療の合間に自宅で出来るので重宝との感想があがっています。
活脳ツボ刺激は誰にでも簡単にできますが、一度は来院して頂き、活脳鍼と併用して行うことをお勧めします。その方が効果的だからです。
では、活脳ツボ刺激の実際をご説明します。
活脳ツボ刺激の概要
使用器具
刺激を与える方法は大別すると3通りあります。電気治療器と円皮鍼、そして指圧です。但し、電気治療器はコストがかかり操作が面倒、指圧は刺激が長続きしないという難点があります。そこで、最近は円皮鍼をお勧めしています。円皮鍼はネットなどで流通しているものが手ごろな値段で購入でき、2~3日程度刺激が持続するからです。
円皮鍼は円形のシールの真ん中に小さな鍼がついた治療具です。下図はセイリンというメーカーの円皮鍼ですが、当院では、グリーンと、水色と、ピンクのプラステックカバーに包まれたものを利用しています。
まず痛みを感じないのが、グリーンです。鍼の長さが短く太さも細いので 子供に貼っても嫌がられることはありません。水色はグリーンよりも多少鍼が太くなりますし長くなりますので、貼る場所により多少痛みを感じることもありますが、大人でしたらまず問題はありません。ピンクは結構太いし長いので、上手く貼らないと痛みが生じます。但し、プロが刺入する鍼に近い効果が期待できます。
お勧めはこめかみの活脳ツボには水色を、鼻と唇の間の活脳ツボにはグリーンです。鼻と唇の間は痛みに敏感なので、グリーンの使用が最適です。
活脳ツボ
右左両方のこめかみと、鼻と唇の間にあります。こめかみは太陽(たいよう)という古くから利用されているツボのやや下方にあります。鼻と唇の間は水溝(すいこう) というツボの唇寄りにあります。下の画像を参考にしてください。
刺激方法
運動マヒや感覚麻痺、痙縮の場合
まずは鼻と唇の間の活脳ツボに円皮鍼を貼り付け、指先で押すように刺激を加えます。次に健側(健康な脳がある側)のこめかみの活脳ツボに円皮鍼を貼り付け、同様に指先で押すように刺激します。そして、左側の活脳ツボに円皮鍼を貼り付けます。
画像は左側の手足が麻痺している例です。したがって、右脳に病巣がありますが、こめかみの活脳ツボへの刺激は同側の脳に強く影響を与えますので、左側の活脳ツボを利用するのです。その刺激は左脳の血流を促進します。瞬時に脳梁を介して右脳の血流も増加させます。但し、最初の刺激は抑制的に作用します。抑制といっても脳血流や機能を低下させることではありません。つまり、整合性のある運動刺激が発生するように仕向けるのです。実際、健側の脳が働きすぎて手足の動きを妨げていることが示唆されています。
その上で麻痺している手足を動かしてみましょう! また、たまに感覚を蘇らすように患側の手足を擦りましょう。孫の手や毛ばたきを使うのも良しです。更に腹直筋や側腹筋も擦りましょう。タッピングも効果的です。お腹は凝っている部分をねらうと良いでしょう。
円皮鍼の貼り付けは1日1回です。そして1日2~3回麻痺している手足を動かしてみましょう。動かすときは、必ず貼り付けた円皮鍼を指先で押して刺激を与えましょう。
複視、同名半盲の場合
まずは鼻と唇の間の活脳ツボに円皮鍼を貼り付け、指先で押すように刺激を加えます。次に患側(異常がる目側)のこめかみの活脳ツボに円皮鍼を貼り付け、同様に指先で押すように刺激します。そして、健側(正常な目側)の活脳ツボに円皮鍼を貼り付けます。
複視、同名半盲の場合、抑制刺激は必要ないので、直接障害を受けた脳幹や側頭葉、後頭葉に刺激を与えます。
その上で、目のリハビリです。活脳ツボ刺激を与えた直後がチャンスです。脳が活性化していますので、効果が倍増します。
その方法ですが、とても簡単です。
複視の場合は、両目で上下左右にある物を凝視します。ピントを合わせるように可能な限り努力しましょう。
同名半盲は両目で正面を眺め、その状態を維持したまま上下左右見えなくなる境界にある物を視ましょう。
多少コストと手間はかかりますが、下記に示したようなホワイトボードを準備するのも名案です。
例えば、赤のマーカーを基準とし、黄色や青のマーカーを徐々に移動します。複視ならばぼやける始める場所に黄色や青のマーカーを置き、それを凝視します。同名半盲でしたら、見えなくなる境界に黄色や青のマーカーを置きそれを凝視します。
円皮鍼の貼り付けは片麻痺と同じく1日1回です。そして1日2~3回ピントを合わせるように可能な限り努力しましょう。
※本ホームページは顧問医の監修のもとに制作されました。