新型コロナワクチン接種について

このところ新型コロナ禍の中、久しぶりに元気なお顔を拝見し、とても嬉しくなるケースが増えています。笑い話をしながら治療を行うと、この仕事を続けてきたことに幸せを感じます。また、皆さんのご厚意で生計が立てられている商売であることも実感します。有難うございます。

ところで、新型コロナ禍の克服策として、いよいよワクチンの接種が迫ってきました。期待する半面、副反応を心配する方も数多くいらっしゃいます。中には後々の遺伝子の変化を気にする方もみかけます。新型コロナウイルスのRNAを抗原にしていますので、初めての経験になります。それに僅か1年間の臨床調査で認可されたワクチン、お気持ちは十分に理解できます。更に前宣伝のように劇的な効果が得られないのではないか?とそもそも論的に接種する意義に疑問符をつける方もいらっしゃいます。

遺伝子の変化は、新型コロナウイルスでも起こる可能性があります。取り付くACEアダプターは喉や肺だけではありません。血管や各臓器、更に脳にもあります。結果、心筋梗塞や脳梗塞、腎不全などの重篤な病気を併発していますが、脳にも悪影響を与えています。脳の神経細胞を犯せば、健忘症やうつ病を発生させるかも知れません。それどころか人の遺伝子にも入り込み、遺伝子情報を変えてしまう恐れもあります。人類は太古の昔か様々なウイルスの遺伝子により組み替えられています。働かない遺伝子もありますし、人体にとってプラスにもマイナスにもなる遺伝子もあります。新型コロナウイルスの遺伝子が卵子や精子に組み込まれたら、どんな子孫が誕生するやら?その遺伝子が狂暴な性格になるように作用すれば、血なまぐさい世の中になってしまうかも知れません。

効果の面はどうでしょう?確かに南アフリカで蔓延している種類はワクチンが効きにくくとのことですし、更に悪質な変異が起こると、現行のワクチンでは太刀打ちできなくなる可能性があります。インフルエンザワクチンでも30%ぐらいの抑制率ですので、よくよく考えると頭が真っ白になります。インフルエンザワクチンは流行りそうな株を想定して早いうちから製造に着手していますが、こと新型コロナウイルスは現在流行っているワクチンしか製造できません。冬場の流行期、変異株が蔓延するとお手上げという事態も想定できます。新型コロナウイルスは今後も変異を繰り返すと思われますので、1年に1~2度ワクチンの接種が必要になるかも知れません。新型コロナとの闘いは当分収まらないということです。

とは言え、メリットとデメリットを計りにかけ、メリットの方が多ければ、そして新型コロナウイルスを撲滅できる可能性があれば、進んで接種すべきでしょう。そのためにはワクチンに関わることを知らなければなりません。現在、ファイザー製が認可され、モデルナ、アストラゼネカのものが選考の対象に選ばれています。イスラエルなどの海外のデータによると、ファイザーのワクチンは95%の抑制率があるとされています。これは発症が抑えられる、あるいは重症化が激減するということで、感染自体を防げるという意味ではありません。実際、ワクチンを接種した方の感染例が報告され始めています。

したがって、接種しても絶対人に移さない保証はありません。また、将来ともしないというお墨付けがあるわけでもありません。とにかく、この現状を打開するための選択肢のひとつでしょう。私も拒むことはないでしょうが、不安は付きまといます。そこで、皆さんの接種の指標としてファイザーが集めた副反応のデータや、近々の日本の医療従事者の副作用報告をお知らせします

ファイザー社調べ (ファイザー社製のワクチンの接種後にあらわれた主な副反応)

接種部位の痛み 70.70%
倦怠感 33.40%
頭痛 29.40%
筋肉痛 22.80%
寒気 11.50%
発熱 11.40%
接種部位の腫れ 11.00%
関節痛 10.40%
吐き気、嘔吐 8.90%

※アナフラシキーショックは百万回あたり5回の発生数です。表を含め1週間から10日で多くの副反応は解消しています。

では、日本人の場合は?約57万回接種していますが、1度目は発熱が3%、倦怠感が23%、接種部位の痛みが93%前後でした。ところが2度目は発熱が36%、倦怠感が67%、種部位の痛みは同程度とのことでした。これらの症状の多くは1週間以内に消失する例が多く、長引くのは稀とのことでしたが、鎮痛剤の服用や休暇の必要に迫られた方もいたそうです。

アナフィラキシーショック症状は181件の報告がありましが、国際的な基準に該当したのは40件でした。死亡例は60代と26歳の女性2名で、死因はくも膜下出血とのことで、ワクチンとの因果関係は認められていません。但し、ファイザー社が製造したワクチンが対象で、アストラゼネカ社やモデルナ社のデータではありません。

聞くところによると、アストラゼネカ社のワクチンによる死亡者、並びに副作用の発現率も多く、欧州では使用を延期する国も出ています。脳梗塞や心筋梗塞が死因とされています。血栓を誘発することが指摘されています。お隣りの韓国では接種後40人が死亡しましたが、因果関係がないとの判断で、接種を再開しています。

痛みや発熱、倦怠感は抗原抗体反応による症状ですので、見方を変えれば効果があらわれていることでしょうが、稀とは言え、アナフラシキーショックや副作用死はごめんです。リスクを減らすためにも、快食、快眠、快便、万全の体調で、接種に臨みましょう!

それから、次は友人からのメールです。ファイザー社のワクチンを打った感想を要約しています。ひとり目はイギリス在住の女性で13歳のお子さんがいるSさんです。ふたり目のAさんは日本で病院の医療事務している20代の女性です。3人目はアメリカ在住の男性で、ニューヨークの某大学医学部の教授を定年退職した医師のNさんです。

Sさん

筋肉注射の針自体は痛くなかったのですが、注射器を押された時に今までにない重い痛みがありました。私は英国人の半分しか体重がないせいか、針をかなり深く刺されてしまったようにも思います。接種翌日のみ上腕から上(肩、首、上胸)がひどい筋肉痛のように硬くなり腕が痛くて上がらず、頭痛、寒気、脱力感、腰が砕けたような感じ、浮遊性目眩、頭がボーッとする感覚あり。これらの症状が解消後、4日目から顔側面と手足に痺れ。5日目には階段の昇降が辛くなったが7日目には4日目以降の症状がほぼ解消。8日目以降、手足の痺れも次第に和らぐ。結局、寝込んだのは翌日のみ。上記のように主な症状は1週間前後で消失。

Aさん

ワクチンを接種したほとんどの職員は痛みを感じたみたいです。鎮痛剤を飲んだ人もいました。中には腕を上がられないぐらいの痛みの方もいました。でも、私の周りの方は1週間以内に元にもどりました。ただし、大きな病院なので、副作用が出た正確な人数は分かりません。

Nさん

ファイザーのワクチンを打った。接種した部位の筋肉痛はあったが、2~3日で軽快、 その他の副反応なし、安全だと思う。