今回の臨床報告 麻痺や痙縮、痛み、シビレの改善例

今回の臨床報告は今から1年程前に脳梗塞を発症し、右半身麻痺と失語症を患ったKさんのお話です。当院には4ヶ月程前から通院頂いております。

初回時のお身体の状態は、肩関節が亜脱臼状態で、ご自分では腕を挙げることが難しく、手の指も動かすことが出来ない状態でした。また、膝関節はなんとかご自分で曲げることは出来ますが、伸ばすことが出来ず、足関節はほんの僅かに動きが見えるぐらいといった状態でした。

言語障害は、質問に対して「はい」「いいえ」「そうですね」と受け答えは出来ますが、なかなか話したい言葉が出てこないといった状態でした。

奥様のお話によると、Kさんはとても努力家で、発症してから約半年のリハビリで、装具を付けて歩けるようになり、当初は、失語症の症状も重く、質問に対して「はい」や「いいえ」の返答も出来なかったとのことです。それから、リハビリがなかなか思うように進んでおらず、なんとか前進したいということで、当院に来院されました。

まず、脈やお腹でお身体全体の状態を確認し、Kさんに必要と考える治療を施していきました。すると、活脳鍼のあとに再度動きの確認をすると、治療前は痛みで挙げられなかった右肩が、痛みなく挙げられるようになり、可動範囲も80度から150度くらいまで挙がるようになりました。また、スムーズに動かせなかった膝は力がついたようなご様子で、勢いよく曲げることが出来、またご自分で伸ばせるようにもなりました。全体的に力が入りやすくなったとのことで、「すごい!」と、とても感激していらっしゃいました。

その後週に1回のペースでご来院頂き、日に日に動きが良くなっているのがわかります。言語のほうも、当初は出だしまでしか言えなった住所が、途中まで言えるようになりました。

最近では、病院のリハビリの先生から「だいぶ良くなりましたね。こんなに回復が早い人は初めてです。」と褒めて頂いたとご報告を受けました。

実はお灸が苦手なKさんですが、毎週頑張って通院されています。効果が実感出来るからこそ、苦手なお灸も頑張れるのだと思います。

Kさんの目指すゴールに向かって、これからも一緒に頑張っていきましょう!

当院では、脳卒中後遺症の患者様の治療に、当院独自の「活脳鍼」を行っております。リハビリが思うように進んでいらっしゃらない方、是非一度試してみて下さい。 スタッフ一同、お待ちしております。