今回の臨床報告 麻痺や痙縮、痛み、シビレの改善例

今回の臨床報告は、今年の5月に脳梗塞を発症し、右半身麻痺を患ったTさんのお話です。上下肢ともに筋力が弱っており、下肢は装具と杖でゆっくり歩行が出来る程度、上肢はご自分の思うように動かせないといった状態でした。

早速活脳鍼を施術すると、力が入りやすくなったご様子で、手足の反応が良くなっているのがわかりました。一通りの施術を終えて再度お話をお伺いすると、『普段は、座った時に腕の力も借りないと足を持ち上げることが出来ないが、治療後は右足の力だけで大きく持ち上げることが出来た。また、指を曲げると勝手に強く握ってしまっていたが、軽減した。立った時の右足の突っ張りも軽減している。』と1回の治療でこれだけの効果があったことに大変驚かれていました。

2回目にご来院頂いた際には、『以前と比べると長く歩けるようになり、日に日に動きが良くなってきている。』とのことでした。まだ筋力や持久力が弱い為、疲れやすいとのことでしたが、一つ一つの動きがしっかりと出来るようになってきていました。

毎回毎回リハビリを担当させて頂く度に動きが良くなっているのがわかるので、日頃ご自分で相当努力なさっているんだなと、感心させられました。

また、先日ご来院頂いた際には、右足関節の背屈がだいぶ出来るようになった為、なんとお医者様からオートマチック車限定ではありますが、車の運転の許可が出たとの嬉しいご報告を受けました。

実はTさんは、病院を退院する時に、担当のお医者様から『残念ながら、今後杖なしで歩くこと、装具が外せるようになることは無理でしょう。』と告げられていたそうです。しかし驚きの回復力で、杖なしでも歩けるようになりましたし、お医者様からは『そのうち装具も外せるようになるのではないか』と言われたそうです。当初は、指を動かすことが難しかったTさんですが、お仕事にも復帰され、パソコンのマウスを操作し、右人差し指でスクロールも出来るようになったと、とても嬉しそうにお話して下さいました。

たくさん嬉しいご報告を頂き、私はお話を聞いてる間、鳥肌が立ちっ放しでした。

発症された方によって、発症原因や発症されてからの期間、年齢や体質など症状が違いますので、回復の程度は本当に人それぞれです。

しかし、活脳鍼を受けた多くの方が、何かしらの変化・効果を感じて頂いております。

もちろん全ての方が、今回のTさんのように順調にリハビリが進む訳ではないかと思います。ただ、間違いなく言えるのは、今回Tさんがこれだけの結果を出せたのは、やはりご本人の努力があったからです。 脳卒中後遺症や脳腫瘍手術後の後遺症、リハビリで頑張っていらっしゃる患者様の励みになれば幸いです。