今回の臨床報告 麻痺や痙縮、痛み、シビレの改善例

今回の臨床報告は、海外からの患者様のお話です。インターネットをご覧になり、なんとハワイから来院して下さいました。
Pさんは13年前に脳腫瘍の手術を受け、その手術後に左半身麻痺・視野障害を患いました。
動きとしては、何とか大きな関節の動きは出せるが、やはり右側と比較すると患側の左側の力が弱く不安定さがある為、動きにブレがありました。
治療は、お付き添いの方に通訳をして頂きながら活脳鍼を行っていきました。鍼灸治療は、初めてですか?と尋ねると、実は初めてではなく、ハワイでも受けたことがあるそうです。それを聞いて、鍼灸という東洋医学が実際に海外でも実践されていることに、なんだか遠いハワイが近くに感じ、私はとても嬉しく思いました。Pさんもお連れ様も、鍼灸の経験がお有りの為、治療に対しての不安感などは無かったようですが、やはりハワイで受けられた鍼灸治療と当院の治療は全く違うもので、興味津々といったご様子でした。
そして活脳鍼後は、身体を動かすときのブレが少なくなり手を握る力が強くなりました。また鍼灸治療と併せてリハビリも行い、苦手だった指の伸展動作、足関節の背屈動作がスムーズになりました。通常多くの活脳鍼患者様は、週に一度・もしくは二週間に一度のペースで治療にいらっしゃいますが、Pさんのように遠方から起こし頂く場合には、勿論1週間に2・3日集中して治療を受けて頂くことも可能です。今回Pさんも頑張って集中して通院して下さいました。
最後、院長が「Good Luck!!」と握手をしてお別れしていたのが、とても印象深く、国を越えて人の力になれる仕事に携われる自分は、幸せ者だなと感じました。

日々、りゅうえい治療院で勉強させて頂く上で、本当に「鍼灸治療」というものは、これからの時代多くの方に必要とされ、それは日本だけでなく、海外からも同じように必要とされ浸透していくのだろうと実感致します。少しでも多くの知識・技術を身に付け、皆様のお力になれるようスタッフ一同精進していきたいと思います。