今回の臨床報告 麻痺や痙縮、痛み、シビレの改善例

今回の臨床報告は脳梗塞を発症されましたEさんのお話です。
Eさんの運動麻痺や筋硬縮は、他の患者さんと比べると軽い方です。ただ、左手の開きと下肢の屈曲動作で、健側に比べて遅れが出ており、また併せて言語障害もあります。思うように口がまわらず言葉が出にくい様子です。
脳梗塞の後遺症には活脳鍼です。活脳鍼後、「両手一緒に開いたり閉じたりを繰り返して下さい」と言うと、なんと患側の手が遅れることなく動きました。下肢も同様に一緒に動かしてみると、スッとあげることができました。
この即効性には毎回驚かされます。前と後での差は一目瞭然です。さらに言葉も、住所や電話番号が前よりもスラスラと言えるようになりました。ご本人は、自分の身体とは思えないような表情をされて、何度も自身の手や足の動きを確認されました。
現在も治療中で、治療後に「自分の身体が良くなって嬉しい」と一言つぶやいて帰られる後ろ姿は、最初にいらした時よりも背筋が伸びていたように感じました。
身体を動かしやすくなったのもあるとは思いますが、人の内面にある気持ちや感情なども、自ずと姿勢に現れるのかもしれません。

ここ最近、脳卒中後遺症で来る新患数も増えてきています。豊富な実績と、他で脳卒中後遺症を専門に行う治療院が少ないからでしょうか、全国各地からのお問合せがあります。
当院のHPでは我々が行う治療内容の一部や考え方など、みなさんにも伝わりやすいように載せてあります。

ブログに新しく載せたい症例もたくさんありますが、今まで載せていた患者さんの治療経過なども、時折ご報告させていただきたいと思います。