今回の臨床報告 運動障害、知覚障害の改善例

Tさん 男性

<来院までの経緯>
2009年12月脳出血を発症
退院後リハビリテーションを行ったが運動障害、知覚障害が残り、インターネットで当院を検索して2010年11月に来院しました。

<来院時の様子>
肩は以前に亜脱臼を起こしていたので、外れないようにタオルで身体にしばり付けていました。肩や指はほとんど曲がらず、足はつま先を上げる動作ができませんでした。
顔や手足に知覚の鈍麻やしびれなどの感覚異常もありました。

<初診時の治療>
活脳鍼に加えて、麻痺側の手や足に鍼を刺しました。お灸は同じように麻痺側の手足に行いました。肩の動きを良くするために肩や肩甲骨にもお灸を行いました。
治療後は、指が少し曲がるようになり、右手で支えながら肩も90度程度まで上げることができるようになりました。

<その後の経過>
現在は週に1回を目安に治療に通われています。
肩の動きは現在110度程度まで自分の力で上げることができるようになりました。
指の動きも更にスムーズになっています。
足の運びもスムーズになり、歩くスピードも速くなりました。また身体の感覚も徐々に戻っているようで、「右側のお腹がかゆい。こんな感覚は1年振りだ」と仰っていました。