今回の臨床報告 麻痺や痙縮、痛み、シビレの改善例

今回の臨床報告は、脳出血後遺症で来院していますYさんのお話です。

当院へいらしたのは、今年の夏頃。当初の動きを思い返してみると、腕は自力では90度程度までしか上げられず、補助を加えることで、やっと肩上まで上げられていました。手指は曲げ伸ばしが難しく、足首も背屈動作が思うように動かせないような状況でした。

治療は週に一度のペースで続けています。次第にマヒ側の運動改善が見え、現在では、腕は自力で肩上まで上げられるようになっています。足首も当初に比べると、力強さが出て上げられるようになってきています。ご本人の感覚としてまだ実感していない様子なのが、残念です。恐らくもっと滑らかに思い通りに動かしたいという気持ちが強いのでしょう。しかし、確実に最初に比べれば改善しているようにみられます。日々のリハビリ運動をしっかり行っていただくようにアドバイスもしています。 リハビリ運動は、継続して行い、少しでも改善を目指すように努めなければいけません。他力本願では満足いくような結果にはならないでしょう。本人にとってはかなり大変な作業ではありますので、周りの方々のリハビリのサポートがあると大きな励みになります。病気になる前のような元気な体に戻れるように我々もサポートしていきます。