今回の臨床報告 麻痺や痙縮、痛み、シビレの改善例

今回の臨床報告は今年の6月から来院されているTさんのお話です。Tさんは昨年、脳出血と脳梗塞を発症され、右半身の麻痺を患いました。来院時は、肩関節と足関節の動きがあまりなく、言葉もゆっくりと話す程度でした。当初は、鍼灸に不安がある様子で治療を受けていました。治療は週に一度のペースで通っていただき自宅でもリハビリ運動を行うようにしています。

治療を重ねていくうちに、肩関節の動きが出てきて、自分の動かす関節や使う筋肉はどこなのか、少しずつわかってきたように見えます。また、先日リハビリ運動を行ったとき、今まで動かしづらかった足関節が動くようになったのです。ご本人はなんとなくの実感でしかなかったですが、私は自分のことのように驚いてしまいました。言葉も流暢になってきて旅行されたときのお話などをしてくれます。

一ヶ月近く前から社会復帰もされています。少しずつではありますが、改善されていて自宅でのリハビリ運動も回数を増やすように勧めています。さらなる改善がありましたら追記していきます。 今は秋本番ですが、季節はあっという間に冬に移り変わります。衣替えを始めている方もいるのではないでしょうか。寒い時期は、筋肉の動きが悪くなる方が多いので、日頃から体調管理には気をつけましょう。